希望は、絶望からはじまる。

昔から好きな数少ないTV番組「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」の細田守監督の回(8/3放送)を見た。

 

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希望は、絶望からはじまる。

 

これは、細田監督の信念だと言う。自身の辛く苦しかった体験、つまり「絶望」からスタートして映画を創る。だからこそ人々は、彼の映画に「希望」を見る。

 

自分で言うのもなんだけど、僕も色々と苦しかった体験があって、それを踏まえて乗り越えながら生きてきた。だから彼の話は、すごくよくわかる。

 

希望と絶望の狭間で生きるのが人生

 

物事には常に「こうあってほしい」という希望的な可能性と「こうはなってほしくないけどそうなるかもしれない」という絶望的な可能性の両方がある。そして多くの場合、人は前者である可能性を優先し、後者である可能性には出来る限り目を瞑ろうとする。

 

しかし、現実はそう甘くはなく、希望的な可能性を切望すればするほど、大抵、結果は絶望的な可能性が現実となることが多い。この世界の現実はそんな風に、概ね無情で、理不尽で、不条理で、不公正で、不公平なもんだ。

 

ただ、そーいう現実も含めて認めて受け入れていく。それが「人生」というものだと思う。自分にとって都合のいいことなんて、現実にはそうそう起こらないし、多くは自分にとっては試練となるようなことが起こるもの。

 

そこで踏ん張り、努力した者だけが成長し、進化し、結果として自分の求める成功を手にする。もちろん「希望」を持つのは大事だけど、かと言って「希望から始める」のはちょっと違うのかもしれない。

 

「希望」が先か。「絶望」が先か。

 

この世界にはたぶん「絶望」が先にある。その上で「希望」する。多くの場合、希望は絶望から始まるんだよね。だからこそ人生はエキサイティングで、楽しい。

 

細田監督も、こう言っていた。

 

「人生は、捨てたもんじゃない」

 

確かに。心に響いたよ、細田監督。今まで以上にリスペクトです。